BONDプロジェクトでは、2009年から10代、20代の生きづらさを抱えた女の子の支援を行っています。拠点は渋谷にありますが、相談は全国から届き、LINE、メール、電話、面談などで相談を受けて、必要に応じて弁護士等と連携しながら、同行支援や一時期的な保護、自立準備のための中長期保護をしています。女の子たちの声を聴き、悩みを一緒に考えて、その声を社会に伝えて、必要な支援者へとつなげる活動です。
2006年より『VOICES MAGAZINE』というフリーペーパーを発行して、女の子たちの声を伝えています。
夜の街には、深刻な問題を抱えている女の子たちとの出会いがあります。
お金がない、お腹が空いている、泊まるところがない、頼れる大人がいないなど、途方に暮れる女の子たちの姿があります。
街だけではなく、SNS上にも家や学校に居場所のない女の子たちのSOSが溢れています。「#泊めて」「#家出少女」など、今夜過ごせる場所を探して、さまよっているのです。
このような書き込みに対して「話を聞くよ」と、困っている子に即反応する大人たちがいます。弱った気持ちにつけ込んだ大人たちが「泊めてあげるよ」「迎えにいくよ」「いつまでもいていいよ」などと返信して、実際に会いに行き、自宅へと誘い込む誘拐事件が後を絶ちません。
そのため、BONDでは街のパトロールと同時にネット上でもパトロールを強化しています。女の子たちが犯罪に巻き込まれる前に、性被害、性搾取などの被害に遭わないように、SOSをキャッチして、支援につなぎたいとの思いからです。
支援の難しさは理解していますが、BONDでは実態を踏まえて改善を続けて、女の子たちの声を聴いて、リアルな世界での支援につなげられるようにしていきたいと思っています。